Windows.Forms のインストーラの作成についてまとめます。.Net ベースのインストーラを作ったことが無かったので、実際に作ってみて、アイコンの設定や、流れを確認するのが目的です。このため、以下の例での実行ファイルは1つの exe ファイルしかない、非常にシンプルなものにしてあります。このような1つの exe ファイルにあえてインストーラをつける必要はありません。
まず、Windows.Forms アプリケーション Deployment (名前は任意) を作ります。このとき、エクスプローラはデフォルトで次のようになっていると思います。ここで、アイコンファイルは アプリケーションのアイコンの設定のように、16x16, 32x32, 48x48 のアイコンを設定します。次にソリューションエクスプローラより、ソリューション 'Deployment' を選択し、右クリックします。コンテキストメニューより、追加→新しいプロジェクトの追加を選択します。すると、次のような「新しいプロジェクトの追加」 ダイアログが表示されます。ここで、左ペインより、セットアップ/デプロイメント プロジェクト、右ペインより 『セットアップ ウィザード』を選択します。すると、次のようにセットアップ ウィザードがスタートします。次に、Windows アプリケーションのセットアップを作成するを選択します。(下図)次に、含めるプロジェクト出力グループ(W)で、プライマリ出力を選択します。(下図)これにより、exe, dll がインストールされるようになります。次に、含めるファイルの選択で、必要に応じて含めるファイルを選択します。(下図)ここでは、何も含めていません。最後にプロジェクトの作成で、内容を確認をし、完了ボタンを押します。これにより、次のように DeploymentSetup が作成されます。次に、作成されたセットアッププロジェクトのプロパティウィンドウを表示します。(下図)このうち、Author, Manufacturer, ManufacturerUrl, Title, Version などを設定します。 インストールパスは、C:\Program Files\Manufacturer\ProductName\になります。このため、Manufacturer、ProductName を正しく設定しないと、期待しないところにインストールされてしまいます。
これだけでは、アプリケーションフォルダー C:\Program Files\UchukamenSoftware\Deployment に、プライマリー出力の Deployment.exe だけがコピーされるだけで、スタートメニューに何も現れません。そこで、Deploymentのプライマリー出力のショートカットをつくり、ユーザのプログラムメニューへショートカットを移動します。ショートカットは、Deploymentのプライマリー出力を選択して、コンテキストメニュー→ショートカットの作成で作ります。そのショートカットを、プログラムメニューへ移動すればOKです。
ソリューションエクスプローラから、DeploySetup を右クリックして、インストールメニューを選択してください。Visual Studio からインストールのテストができるので、らくちんですね。実際には、次のようにインストールが進みます。Step 1Step 2Step 3Step 4Step 5このように動作すればOKです。
ここまでは、デフォルトで進んできたとすると、Debug 版になっているはずです。実際の製品では、リリース版にする必要があります。下図のように、Debug から、Release に変えて、再ビルドすれば、完了です。