立証責任

出所不明

■最終的に拒否することができるのだという認識を持つことが必要
です。そのうえで、立証責任を調査官側に転換してみましょう。

ちょっとやってみます。

税「ちょっと金庫内を見せていただけますか?」

納「なぜですか?」

税「金庫内に調査に関係のある資料があるか確認するためです。」

納「金庫内にそのような資料があると判断したのですか?そう判断
した根拠を示してください。」

税「一般的に考えて金庫内には、調査関係資料が入っていることが
多いからです。何か見られて困るようなものが入っているですか?」

納「そんな一般論を言われても困ります。私が提出した資料のどこ
から考えて、金庫内にどのような資料があるとお考えになったので
すか?」

税「それは言えません。」

納「では、金庫は開けられません。資料提示を求めるときは、具体
的な根拠を示してからにしてください。」

門前払い3



出所不明

■老弁護士が「法廷に立ったことのない人に説明してもわからんだろ
う。」などと逃げをうってきたら、

■「今回、一緒に事件をやらせていただくのですから、教えていただ
かないと事件処理に支障が生じます。法廷では、どうなるから、不
当利得ではダメで、不法行為でなければならないのですか?その理
由を是非教えてください。」

門前払い2

出所不明

先ほどのように「金は明日までに用意するから、親をバカにしたケ
ジメをどう取るか、はっきり聞かせてもらおうじゃないか。」と言
われたらどうするか。

「あなたは今確かに返すと言ったのだから、まずは明日全額お金を
返してもらおう。あなたの親の躾のことはお金を返してから言うべ
きだ。借りたお金も返さないでおいて、そのようなことを言う資格
はない。まずはお金を持ってきたまえ。」

ポイントは、「ケジメをどう取るか、はっきり聞かせてもらおうじ
ゃないか。」という質問に答えてはいけない、ということです。「
ケジメの取り方」に答えると、その瞬間から、お金の返済とケジメ
の取り方を同じ土俵に上げることになってしまうからです。あくま
で「お金の返済が優先」であり、ケジメは後の問題にすべきです。

親の躾のことは単なる言いがかりですから、借金の返済を受けてか
ら問題にしても、それほどの打撃はありません。いくらでも反論で
きます。

こちらが攻め込んでいて、相手に言葉尻を捉えられたら、即座にそ
の言いがかりを門前払いしてしまいましょう。

門前払い

出所不明

「門前払い判決」は、議論にも応用ができます。議論したくないときや、議論する価値がないと思ったときに利用することができるのです。相手に議論をしかけられたとき、「この議論は、実質的な議論に入るための要件を備えているか。」を問題にするのです。裁判がこうですから、弁護士は、仕事柄、自然とこういう思考方法になる傾向にあります。
■具体例

次のような例を見てみましょう。

「私は社内で男女を平等に扱うべきだと思う。あなたは女性に差別的待遇をしている。この点をどう考えるか。」誰かがこのように発言したとします。

これに対して、こう答えてみましょう。

「あなたは、そのようなことを論ずる資格はない。なぜなら、あなたは、第1に、社内で社員を呼ぶときに、男性には「・・・さん」と呼びかけ、女性には「・・ちゃん」と呼びかけており、男女の差別をしている。第2に、男性にお茶を入れさせることはないが、女性にはお茶を入れるように要求しており、男女の差別をしている。第3に、男女の社員数は同数であるのに、数人でチームを組んで行うような重要案件では、女性をほとんどチームに参加させておらず、男性社員ばかりで案件を進めようとしており、男女の差別を行っている。議論する前にあなたはなぜそのような男女差別をしていながら、男女平等を主張するのか、この矛盾点を説明してもらいたい。」

これに対して相手はこう答えるとしましょう。

「今は職場環境をどうすべきかを問題としており、私の問題を議論しているのではない。」

これに対しては、こう追い込んでみましょう。(説明のために少し長めにしてあります。口頭での議論の際には、もっと手短になるでしょう。)

「言うまでもなく信念は論理的一貫性が要請され、矛盾は許されない。しかし、上記のようなあなたの態度は、男女平等とは矛盾する態度であり、あなたは男女平等を主張する資格がない。今、あなたが男女平等を主張するのであれば、先にあげた点について、次のいずれかを論証しなければならない。

(1)先にあげた例は、男女差別にはあたらない。なぜなら・・・
(2)先にあげた例は、男女差別にあたるが、私はすでに改めている。それまでの私の態度は男女を不平等に扱っていた。不平等に扱った理由は・・・・であり、考えを改めた理由は・・・である。
(3)先にあげた例は、男女差別にあたる。しかし、これから改めようと思う。これまで私が男女を不平等に扱った理由は・・・であり、考えを改めた理由は・・・・である。

あなたが上記のいずれかを論証し、それが説得力を持たない限り、あなたは、男女平等を主張する資格がない。したがって、私はあなたの男女平等論について、質問に答える必要はない。」
完全な門前払いです。簡単に言うと、「そういうあんたはどうなんだ。」ということであり、「議論の内容」そのものを吟味するのではなく、「議論する資格」自体を問題にするのです。議論したくない事項について議論をしかけられた場合には、このように、議論の内容に立ち入ることなく議論を打ち切る方法もあることを覚えておきましょう。

逆にこのような門前払いを食らわせられないためには、自分自身が論理的に一貫した信念を持ち、矛盾のない統一的な生き方をしなければなりません。自分の生き方そのものが問われるということです。議論とは、きわめて論理的なものですが、論理性は普段の思考や態度、生き方にも要求されるということです。

上記で、仮に相手が(1)から(3)のいずれかを論証してきた場合には、今度はその理由を遡り、「その理由からすると、こうなるが、おかしいのではないか。」とか、「そう考えたのはなぜか。」等と追求していけば、相手ばかりが理由の説明をしなければならず、こちらは質問だけしておけば良いこととなり、最後まで自分の主張と理由を説明する必要はなくなります。

また改めて説明しますが、議論においては、質問する側が圧倒的に有利であることを覚えておきましょう。

マーケティング 3C→4P分析

企業(Company)が、消費者(Consumer)に対して、競合(Competitor)と差別化された戦略をとるために「4P」の最も効果的な組合せを模索する

3C分析

Customer (顧客)
Cometence (強み)
Competitor (競合)

4P分析

●Product/「製品政策」
製品をいかに企画し、開発するか?単純に性能、機能が優れているだけではなく、市場、消費者のニーズにあっていて、且つ、競合と差別化されていることが重要。

●Price/「価格政策」
最大市場である適正価格を狙うのか?競争の視点からあえて低価格にするのか?それとも付加価値を訴求し、あえて高価格を設定するのか?コストだけでなく、需要、製品特性、流通ルートから、「顧客の認識する価値」に基づいた価格設定が必要。

●Place/「流通政策」
スーパー、コンビニ、デパート、どの販売チャネルを選ぶのか、あるいは卸経由の小売でなくEC、通販等の直販を選択するのか?代理店販売をするのか?等も選択する。

●Promotion/「広告、プロモーション政策」
広告、宣伝、PR、セールスプロモーション活動の全般を指す。

ABCDE法

A Adversity(逆境)
 失敗を記述
B Belief(思い込み)
 失敗の原因を記述
C Consequence(結果)
 結果に対する感情を記述
D Disputing(論破)
 Bを論破する
E Effective(効果)
 Bを論破するとCも変わる